失敗しないネントレ|ネントレを始める前に覚えておきたい7つの事

最近聞くようになったネントレって言葉。実際にネントレを行ってねんね改善を達成すると

  • 生活リズムが安定する
  • 1日の流れが逆算できるので予定が立てやすくなる
  • 寝かしつけ後の自由時間が増える
  • 自分の睡眠時間も確保できる
  • 赤ちゃんの機嫌がよくなる
  • 何より楽!!ストレスフリーで育児が楽しくなる

といった喜びの声をよく聞きます。

でも、なんとなく赤ちゃんの寝かしつけをトレーニングしようって事はわかるけど、具体的に何をする事なの?寝かしつけ楽にしたいど何から始めればいい?と疑問を持っている方も多いはず。

ここではまず、ネントレを始める際に気を付けておきたい7つのポイントを解説します。寝かしつけや夜泣きで困っているママ・パパは一番初めに読むべきコラムです。

ネントレで赤ちゃんがひとりで寝れるようになる

ネントレという言葉は「ねんね」と「トレーニング」を合わせたものです。

ネントレとは、その名の通り赤ちゃんの睡眠のトレーニングで、寝かしつけをせずに赤ちゃんがひとりで入眠する、あるいは寝ている最中に起きてしまってもひとりで再入眠するように習慣づけさせるトレーニングです。

親も楽になるネントレ

寝かしつけなしで赤ちゃんがひとりで寝てくれれば、夜泣きすることなく夜通し寝てくれれば、どれほど子育てが楽になるでしょうか?SNSでは夜泣き対応のことを「夜勤」などと言って子育て中のママ・パパはまさに24時間勤務の仕事をしているような状態です。

もし寝かしつけの時間がなくなったり、夜通し寝てママ・パパがまとまった睡眠時間を確保出来たとしたら、自分が楽になるだけでなく、心に余裕が生まれてもっと笑顔で子どもと向き合えるようになるはずです。そんなネントレですが始める前に気を付けなければいけないことがあります。

ネントレを始める前に

まずは環境を整える

まず一番最初にするべきことは環境作りです。ネントレと聞くと何かテクニック的なものを想像しがちですが、一番大事なのは環境を整えること。この環境が整っていないとどんなテクニックを駆使してもなかなか寝てくれません(寝続けてくれません)。するべきことはシンプルで、尚且つ新生児のうちから実践できる効果的な方法です。この環境づくりが上手くいっていればネントレを実践しなくてもよく寝るようになります。もしかしたらネントレも不要になるかも。

  • 寝る場所の温度に気を付ける
  • 真っ暗にする(本当に真っ暗)
  • 寝る場所を決める
  • 安全な寝床にする(ベビーベッド使用、枕なし、掛け布団なし、ぬいぐるみなし)

赤ちゃんの睡眠に最適な温度は大人が肌寒いと感じるくらい(22-24度くらい)。掛け布団を掛けたり、厚着はNGです。

遮光カーテンなどを使って部屋を真っ暗にさせましょう。真っ暗だと思ってもだんだん目が慣れてどこに何があるかわかるようなら、それはまだ赤ちゃんが寝るには明るい状態です。また家電の電源ランプなども暗い部屋の中では非常に目立つのでNGです。

赤ちゃんが寝る場所を決めましょう。今日は布団で寝て明日はベッドはNG。出来ればベビーベッドを設置して、ここが赤ちゃんの寝る場所だということを赤ちゃん自身に自覚させることが大事です。

また枕や掛け布団は睡眠中に絡まって窒息死等を誘発する恐れがあります。大人は息苦しくなれば自分で剥いだりすることが出来ますが、赤ちゃんにはまだその力はありません。寝返り返りが出来たり成長してくれば危険はなくなってきますが、それまではベビーベッドに敷布団だけが赤ちゃんにとって安全な寝床です。

つぎに概日リズムを整える

新生児の頃は昼と夜の区別がついていません。ですので赤ちゃんに昼と夜の違いを教えてあげましょう。やることは至ってシンプルで、夜は部屋を暗く、朝になったら部屋を明るくするだけです

朝になったら先ほど真っ暗にした部屋のカーテンを開けたっぷりと日光を入れてあげましょう。太陽の光を浴びると人間は「朝だ、起きよう」という信号が脳から送られます。そして夜になると逆に「夜だ、寝よう」という信号が送られるようにセットされます。

ポイントは部屋の暗さ

夜に強い光を浴びたり、見たりするとまだお昼だと勘違いして眠れなくなるので、夕方以降の部屋は電気をつけていても暗めに設定したり、蛍光灯や昼白色系の照明ではなく、電球色のオレンジ系の暖色にすることで落ち着ける空間を作ってみましょう。

そして夜寝るときには部屋を真っ暗にする。こうすることで赤ちゃんも概日リズムが整い、一日の睡眠のリズムも安定してきます。

これは赤ちゃんも大人も同じですので、ママ・パパも実践していると自然と自分たちの睡眠の質も上がるかもしれません。

ネントレ – 基本の3ステップ

上記の環境が整ったら下の3ステップでネントレに挑戦しましょう。具体的な方法はかなりボリュームが多くなるのでこの記事には載せられません。いずれそれぞれ記事を書こうと思っているのでお楽しみに。

1.赤ちゃんが寝る準備をするためのルーティーン

寝るまでのルーティーンを決めると、赤ちゃんも寝る気持ちの準備ができるので成功率が上がります。

これは実際に研究されており、寝るまでのルーティーンがある子はない子に比べ眠るまでの時間が約20%短くなり、夜間の睡眠時間も約20%増えるという結果があります*1。他にも、夜中に起きる回数が減ったり、夜中に起きてもすぐ寝るようになったりいい事ばかりなのでぜひ取り入れたい習慣です。

ただし、中途半端に今日はルーティーンをやって明日はやらないといった事をすると逆効果になる事もあるので、継続して行いねんね上手を目指しましょう。

2.赤ちゃんが寝る前に寝床へ置く

抱っこの状態で寝る癖がつくと、抱っこで寝るのがその赤ちゃんにとっての普通になってしまい、寝るのはママの腕の中、ベッドは寝る場所じゃないという認識になってしまいます。

3.泣いてもすぐに介入しない

ちょっと泣いている、ちょっとぐずっている程度なら静かに様子を見ているとそのまま寝ていくこともありますので、ぜひ5分程度様子を見るというのを実践してください。

分からない事はねんねのプロに相談

ネントレには様々なメソッドがありここに載せられないテクニックなどもあります。また月齢によってできる事、やっていい事、いけない事も変わってきますのでご注意ください。もしわからない事があればねんねのプロに相談するのがおすすめです。

ネントレはいつから始められるか

ネントレを始める方法はわかったかと思いますが、ではいつからネントレを始めるのがいいのでしょうか?

答えは「いつでもOK」思い立ったが吉日です

新生児から初めてもいいの?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、環境を整えること、ルーティーンを決めることは新生児のうちからやっても構いません。ルーティーン自体は成長に合わせて変化させていくことも大事ですのでその点に注意してください。

先に書いたネントレの3ステップの中で一番注意しなければいけないのが3番目の泣いてもすぐに介入しないという点です。睡眠中に赤ちゃんが泣きだして、そのすべてに介入しないということはありません。特に新生児のうちは夜間授乳が必要なので、これを無視したり、無理やり夜間断乳するわけにはいきません。赤ちゃんにきちんと栄養をあげることが、ねんねの安定にもつながります。

いつだってやれる事はある

月齢によってやれることは変わりますが、月齢によってやれる事がないということはないので、ネントレはいつからでも始めてOKです。むしろ早い段階から環境を整えたりすることで、その後の夜泣きの負担等はかなり軽減されるのでぜひ計画的に進めてみてください。

逆に1歳を過ぎてくると寝るときの習慣がすでに形成されている場合が多いので、改善には時間と労力がかかることが増えてきます。このような場合はぜひねんねのプロに相談してみてください。ひとりでやろうとするには大変な事も多いので、お子さまやご家庭にあった個別のアドバイスがもらえて、効果も変わってくると思います。

ネントレって本当に効くの?

研究で実証されたネントレの効果

ネントレが最近になって話題になってきたのは、科学的に証明された寝かしつけ方法が確立されてきたからだとねんねbaseは考えています。

これまでの寝かしつけ方や夜泣きの対応は、風習によるものや経験に基づくものがほとんどでした。それが悪いという訳ではないですが、この子にはハマったけどあの子には効かないということがあります。いろんな医師や専門家などが様々な方法を研究して子どもにとっての最適な睡眠とは何か、どうしたらよく寝るのか、子どもの睡眠パターンや成長に関するあらゆることを研究してきた成果が近年のネントレにつながっています。

そもそもネントレって必要?

ネントレの目的は人それぞれです。家庭毎に悩みがあるのでネントレで達成したい成果も様々。

ネントレは寝かしつけや夜泣きをなくすものと捉えがちですが、その最終的な目標は「家族をハッピーにする」ためのものです。

夜泣きや寝かしつけ改善のために、たくさんの本を読み漁って、SNSの情報をチェックして試して見ても上手くいかずつらい思いをしてボロボロになりながらネントレをしたり、夜泣きや寝かしつけで苦労もするけど、その時間が子どもと過ごす大切な時間で親もハッピーだったりするならば、ネントレは必要ないと思います。

今幸せなのにあえてネントレに挑戦し、結果つらい思いをするのなら現状維持というのもひとつの選択肢としてアリだとねんねbaseは考えています。

ネントレ成功の秘訣は継続

ネントレを成功させるには何より継続が大切です。

今日はこれをやってダメだったから明日は別の方法で寝かしつけるということも必要な時はありますが、ネントレは「習慣づける」ためのトレーニングなので根気よく継続することが必要です。
上手くいく人は最初から成果が目に見えるので続けるのも容易だと思いますが、なかなか上手くいかない人もたくさんいます。

そんな時は是非ねんねのプロに相談してみましょう。

方法が間違っているのか、足りない何かがあるのか、あるいは方法も合ってるし足りないものもないけどあとちょっとの継続が必要なのか、これは本やネットの情報ではわかりません。もしネントレに迷っているのであれば初回相談無料のプロもいるので、気軽な気持ちで相談してください。

ねんねのプロがどんなことをしてくれるのか気になる方は過去の記事も読んでみてください。

【参考文献】

  1. Mindell, J. A., Li, A. M., Sadeh, A., Kwon, R., & Goh, D. Y. (2015). Bedtime routines for young children: a dose-dependent association with sleep outcomes. Sleep, 38(5), 717–722.

この記事を書いた人/ねんねbase
みんなが笑顔で子育てできる世の中に。夜泣きや寝かしつけで悩むママ・パパへ